the poetics of chanrie's everyday life


彼女が愛した冬の北陸
コメント(0)| Track back(0) | 2006-01-27
「日本海側の冬は太平洋側と違ってとっても暗いの。寂しい感じ。
そういうのをスキーとか温泉とかの合間に感じてたのが懐かしい。」


---
雪に明るさや暗さがあるなんて、考えたこともなかった。
雪が寂しさを照らすなんて、思ってもみなかった。

自分の身長よりもずーんと積もった雪を目の前に、
もはや雪かきとは呼べずに雪ほりをする日本海側の人々。

10センチの大雪に、迷惑そうに雪を踏む太平洋側の人々。

子供たちが嬉々として雪と遊ぶことはあるのだろうか。
大人はどうだろうか。


---
彼女が見つけた暗い雪。
どんな寂しさを照らしているのか皆目見当もつかない私は、
その寂しさを懸命に想像しようとして、
しんしんと降り積もる雪の音を一生懸命聞こうとしたときに、
その音が本当にしんしんだったことに驚いたのを思い出した。

何もかもを消し去って、真っ白い世界を作る。
世界を征服する圧倒的な力。
それはあたかも、ほんの一時だけでも、
世界を手に入れたような錯覚を味わわせるために。
そしてそれが永遠に続かないことを味わわせるために。

もしかすると、やがて春が訪れますよと、それだけを言うために。

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