the poetics of chanrie's everyday life
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どれくらい希望がかなうのか分からないけど、
修士論文書いてるときに、そんな話したくなかったな、やっぱり。
まだ終わってないから、正確に言えばしたくない、か。
いくつもの世界を同時に生きることはアイデンティティのうんたらかんたら。
どうでもいいですよそんなこと。
分析したいならどうぞ私の元に調査に来て下さったって結構なのよ。
ただ私はもう少し器用になりたいともがいていて、
スマートになりたいと願っていて、
けれどもそうできないこれが私らしさだと適当な理由をつけて、
なんとなく世界から逃げてみている。
私が生きる世界はもうここではないと分かっている。
そこに固執してどうするのと呼ぶ声だって聞こえている。
分かってるよ、ほっといてよ。
決心が揺らぐことだってあるってだけの話。
だけど、逃げられるから逃げてみたら?と言われたところで、
逃げるつもりなんて更々ないんだ。
そのくらいの諸条件はしょって立つつもりだし、立てると思うし、立たねばならない。
そうだよ私は弱くなんてない。
結婚しちゃえば誰かが守ってくれるなんてキモチワルイ。
自分の経験をもとに彼女が教えてくれた最大のことは、
女こそ一人で生きていける力が必要だということ。
そして私は、自分にはその力があると信じている。
いつ何時誰に裏切られたって這い上がれる。
どんな不遇だって好機に変える辛抱強さもある。
そうでしょ?そうだと言ってよ、ねぇ。
2005年9月22日、タイ北部ランプーン県での調査最終日。
人生最後のフィールドワークの日。
広い広い空にかかった大きな大きな虹。
写真で何が切り取れるか分からない、けれど切り取っておきたい虹がそこにあって、
デジカメのシャッターを切った。
ほとんど祈りに近いような、シャッターを切ったあの感覚。
誰かが言った、本当は弱いんだよねと。
冗談じゃない。
そんな言葉は要らない、そんな理解のされ方も要らない。
私には、虹があるから。
何も言わず、そっとそこにあるような、虹があるから。
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