the poetics of chanrie's everyday life
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かつての上司は、全然分かんないやと言いながら、
私の哲学講義を興味深く聞いていた。
彼の要求に、私は正々堂々ストライキ。
曰く、生意気で、議論がきちんとできて、自分の世界を持っている、
そんな男っぽい私は、真夜中2時過ぎた銀座で、沈丁花を見つける。
そういえば、昔好きだと思っていた人は、いい香りがしたっけな。
冬の寒さが和らいだちょうどこの季節によく似合う、あの香りに惹かれたんだっけな。
でもあの人は、私のことよりも自分のことが好きだったっけな。
だから私はあの人に苦しめられたっけな。
沈丁花が呼び起したものは、もはや何の感傷も呼び起こさない、かつての悼みの記憶。
そして私に張り巡らされた「絶対恐怖領域」の強靭さ。
それは、卵子に到達する精子は一つしかないのと何ら変わりはない。
沈丁花は今日も、そんな私と対照的な、王蟲の金色の触手を思わせる香りを漂わせている。
それはまさに、「永遠」の「栄光」。
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