the poetics of chanrie's everyday life


地球儀がある部屋で
コメント(0)| Track back(0) | 2005-12-02
小学生で初めて地図帳を貰うのはいつだったか。
給食当番が懸命に働いている中、地名探しゲームが流行っていた。
見れば見るほどいろんな地名。
私は探しものがなかなか見つからないタイプだった。
ひとつ地名を見つけては、どんな風に電車が通っているのか、どんなお店があるのかを想像し、
その度にその想像は挫折した。
「世界」のほとんどを知ることは出来ないんだと感じていた。

初めて地球儀を手にし、日本列島を見つけたときの驚きといったらなかった。
冷静に考えれば、中心に日本列島が描かれたメルカトル図法は、
小さいながらも堂々とした誇り高き島国根性を十分すぎるほど現していたが、
そうだよな地球は丸いんだった。
そして日本列島はこんなにも小さいんだった。

あんなに小さな日本列島の、とある地域についてだって、
私はさっぱり知ることが出来ないのだ。

今にして思うと、知ることとは一体なんだったのだろう。
当時の私を支えた、そして今ももしかして支えているかもしれない、知ることへの悦び。

知ること。
何が知識たりうるかを決定するものが権力とは、よく知られた話。

だけど、それとは議論のベクトルが少し違うような気がする。
知識について、あるいは知ることについて、何を語りうることが出来るんだろう。

そうか、その前に。
「知識」という名詞と、「知ること」という動名詞は並列してもいいのだろうか。

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